本年度は和歌山市の魅力を再発見する特集として、和歌山市に長年根付いた創業100年を超える企業さまにお話を伺います。 前回に引き続き「株式会社花安」にわとらんがお邪魔し、会長である有田耕一郎さまにお話をお伺いしました。
和歌山市での事業の継続に向けてどのようにして承継してきたのか教えてほしいらん♪
私は昭和26年に26歳で母の後を継いで花安の経営をするようになりましたが、実は最初、後を継いで商売するのが嫌でした。しかし、4代目として経営していく中で、花キューピットに加入し、当時の会長さんにかわいがっていただいたことで社交的になることができ、経営のために大事な様々なことを学ぶことができました。
5代目になる私の息子はもともと別の会社に就職して働いていたのですが、花安に戻ってきてくれ、会社を継いでくれました。また、孫も花キューピットが経営する専門の養成校で勉強し、会社に入ってくれています。私は平成8年に叙勲を受けたのですが、そのパーティーのとき、息子が会社を継ぐことを宣言しくれました。社長を継いでもらってから、私は経営には口を出さないようにしています。
廃業した同業者を多く見てきましたし、その中には後継者がいないために廃業することになったという方もいました。そのような中で、こうして会社を受け継いでいってくれるということは何よりの喜びです。
また、現在従業員が30名程います。毎月従業員とセミナーや会議をしており、2022年7月にも本店を改装したのですが、どうするのが良いか従業員とよく話し合って決めました。多くの従業員の方々が長く勤めてくれており、家族のように思っています。
これからの和歌山市の青年経済人にメッセージをお願いするらん♪
会社が大事にしているモットーを守り、誠実さを持って経営にあたってほしいと思います。また、現在は花屋に限らず小売店の経営は本当に大変です。そのような中で、同業者の間でも仲良くして頑張ってほしいと思います。
和歌山市に住んでいる者として、やはり和歌山市が活気づいてくれないと良い営業をすることはできません。和歌山市ならではのもの、目玉となるものを作っていってほしいと思います。
「株式会社花安」の特集はこれで最終回になります。次回は和歌山市の歴史あふれるスポットについての特集を掲載します。是非ご覧ください。
第1回はこちら https://www.wakayama-jc.net/?p=6998
第2回はこちら https://www.wakayama-jc.net/?p=7146