本年度は和歌山市の魅力を再発見する特集として、和歌山市に長年根付いた創業100年を超える企業さまにお話を伺います。 前回に引き続き、 「株式会社はやし」にわとらんがお邪魔し、代表取締役である林俊行さまにお話をお伺いしました。
和歌山市での事業の継続、拡大に向けてどんなことを考え、工夫しているか教えてほしいらん♪
私は2017年に父から社長を受け継ぎましたが、まだ父も会長として会社におりますし、継いだからといって会社に大きな変化があったわけではありません。父が常に言い、私自身も大事だと考えていることは、今お越しいただいているお客さま、何十年にもわたって訪れていただいているお客さまを大事にし、また来ていただきたいということです。
近年は和歌山から千葉までを繋ぐサイクリングロードができたこともあり、自転車旅も増えています。他にもゴルフや釣りなど、和歌山市の潜在能力はまだまだあるはずですので、観光と健康、趣味を合わせてどのように売り込んでいくかということが今後の事業には必要だと考えています。
また、最近は都心部からの修学旅行で紀南地方への民泊などでの生活体験も増えています。当社でも修学旅行生への食事だけでなく、ホテルのすぐ近くにみかん園を保有していますので、そこでみかん狩りを体験してもらうなどのプランを用意しています。
今後コロナ禍が収束すれば海外からのインバウンド客も戻ってくると思いますし、最近紀三井寺にケーブルカーができたことでこれまで紀三井寺に上りづらかった高齢者の方の参拝も増えました。このような方々に楽しんで帰っていただくためのサービスを用意していきたいと考えています。
これからの和歌山市の青年経済人にメッセージをお願いするらん♪
これまで、和歌山は立地として不利なイメージがありました。しかし、高速道路も繋がってきていますし、インターネットの利用で、距離の概念が大きく変わってきています。
地方でも情報から取り残されることはありませんし、むしろその地方の良さを発信し、和歌山市で魅力あるまちづくりをしていってほしいと思います。
最近はワーケーションも広がり、都心部の会社でも従業員の住居はどこでも良いとするようなところも出てきました。
和歌山が好きな人が和歌山に集まって発展させていくことができると思います。若い皆さんに和歌山市の将来がかかっていますので、和歌山市で生まれ、住み暮らしていることを誇りにがんばっていただきたいと思います。
「株式会社はやし」の特集はこれで最終回となります。次回は和歌山城についての特集を掲載します。是非ご覧ください。
第1回はこちら https://www.wakayama-jc.net/?p=6631
第2回はこちら https://www.wakayama-jc.net/?p=6635