和歌山市の観光名所や、和歌山市の歴史を感じながら、休日を過ごせるスポットを紹介していきます。
長い歴史を誇る街である和歌山市から、今回は和歌山城についてご紹介します。
和歌山城は戦国時代末期から江戸時代初期まで、城主が変わるたびに改修されて今の姿になりましたが、その過程が現在に残る石垣から明確にわかることで有名です。
和歌山城のある虎伏山付近で採れる石は緑泥片岩という石です。岡公園の石切丁場で採取された石もこれで、羽柴秀長の築城時に造られた石垣はこの緑泥片岩で作られています。この石は比較的割れやすく、また短期間で築城しなければならなかった戦国時代の事情から、この時の石垣は切り出した石をそのまま積み上げた「野面積み(のづらづみ)」という手法がとられています。
浅野幸長が造った石垣は、加太沖にある友ヶ島などで採取された和泉砂岩が使われています。和泉砂岩は加工しやすいため四角く整形して積み上げた「打込みハギ」という手法がとられています。また、この頃積まれた石には色んな刻印が刻まれてるものがありますので、是非探してみてください。
最後に入城した徳川頼宜は紀南地方から運んできた花崗岩を隙間なく積み上げた「切込接ぎ」という手法がとられています。
和歌山城を回る際には石垣の違いを探しながら歩いてみてはいかがでしょうか。
次回は、和歌祭400年式年大祭で盛り上がっている和歌浦地区についてご紹介させていただきます。是非ご覧ください。
第1回はこちら https://www.wakayama-jc.net/?p=5942
第2回はこちら https://www.wakayama-jc.net/?p=6003