和歌山市の観光名所や、和歌山市の歴史を感じながら、休日を過ごせるスポットを紹介していきます。
自然豊かな山や海など魅力あふれる和歌山市の中から、今回は前回に続き、加太地区についてご紹介します。
加太は奈良時代の頃から、淡路島等や四国と本州をつなぐ南海道の要衝として古くから栄えてきました。
淡島神社(あわしまじんじゃ)は仁徳天皇が友ヶ島から対岸である現在の場所に遷宮したと伝えられています。全国に1000余あると言われる淡島神社・粟島神社・淡路神社等の総本社として、現在まで加太の海辺のすぐ近くで祀られてきました。
薬の神様とされる少彦名命(すくなひこなのみこと)を祭神とし、婦人病や安産祈願、針供養など「女性のための神さま」として古くから信仰されてきました。
人形供養で知られ、境内一円には全国から奉納された20,000体にも及ぶ人形が並んでいます。古くから毎年3月3日には奉納された雛人形を白木の舟に乗せて海に流す雛流しの神事が行われており、厚く信仰されてきたことが偲ばれます。
さて、2021年に完成した「太平洋岸自転車道」は、スタート地点である千葉県銚子市から神奈川県、静岡県、愛知県、三重県、和歌山県の各太平洋岸を走り、ゴールである淡島神社前まで総計1,400kmのサイクルロードです。サイクリングを楽しみながら観光もできるコースになっており、2021年5月には全国に6ルートあるナショナルサイクルルートの1つにも指定されました。また、マンガ「弱虫ペダル」とのコラボレーションでスタンプラリーも開催されるなど、人気のコースとなっています。
和歌山市内でも幹線道路を中心に自転車レーンが整備されてきており、サイクリングしやすい環境が整ってきました。また、ゴール地点の隣にある加太おさかな創庫は、毎月第1土曜日に開かれ、加太特産の海鮮も味わうことができます。
サイクリングで日頃の運動不足を解消し、淡島神社にお参りし、美味しい海鮮を堪能してみるのも良いのではないでしょうか。
次回も加太地区についてご紹介させていただきます。是非ご覧ください。
第1回はこちら https://www.wakayama-jc.net/?p=5414
第3回はこちら https://www.wakayama-jc.net/?p=5651