Q1. IBW美容専門学校には就活に有利になるような特別なカリキュラムはありますか?
はじめに、就活という観点でお話しすると、本校も卒業生の100%就職を達成していますが、他校も含め美容専門学校の卒業生は概ね希望する進路への就職が可能です。
その理由は主に2点で、
① 卒業生=国家資格である美容師免許の取得者であること
② 現在、美容業界全体が売り手市場となっていること
となります。
なので、就活に有利というよりは、就職後に差がつくカリキュラム・強みを紹介させていただきます。
➊在学中に「ヘアケアマイスター(一般社団法人日本ヘアケアマイスター協会)」の資格取得が可能(ヘアデザイン専攻の場合)
本校は日本ヘアケアマイスター協会の認定校となっています。そのため、学生の皆さまには、通常、美容師免許(または、理容師免許)の取得後に受験が可能となる「ヘアケアマイスター」の資格取得に在学中から取り組んでいただくことができます。
例えば、美容室に就職した場合、一般的には下積み期間(アシスタント→パーマ、カラー等パート担当)を経てカット担当になれますが、下積み期間に学ぶ髪の毛に関する基礎知識の部分で上記の資格は大きなアドバンテージとなります。
※ヘアケアマイスターとは、ヘアケアに関する知識が豊富で、お客さまの毛髪状態を診断し、それに対する処置・アドバイスを的確に行うことのできる人物(髪の毛のソムリエ)のこと。
※資格としては、プライマリー(初級)、ミドル(中級)、マイスター(上級)があり、学生の皆さまにはミドル資格まで取得いただくことができます。
❷在学中に「パーソナルカラリスト検定(一般社団法人日本カラリスト協会)」の資格取得が可能
本校は日本カラリスト協会の認定校にもなっています。パーソナルカラリスト検定は、「人と色」に着目し、色彩知識と配色調和を身につけるもので、資格取得によってヘアカラーやネイル、ファッションのトータルコーディネート等に使える知識が習得できます。
※パーソナルカラーとは、第三者から見てその人に似合う色のこと。パーソナルカラリスト検定の有資格者は身につけた知識でお客さまに最適な提案が行えます。
※パーソナルカラリスト検定には、3級、2級、1級があり、本校では3級を全学生に、2級と1級を希望する学生にそれぞれ取得いただけるカリキュラムを準備しています。
以上が、就職後に差がつくカリキュラム・強みの代表例になります。
本校をはじめ国家資格(美容師免許)の取得を掲げる美容専門学校には、2年で2010時間の教育課程が設定されています。そのうち、国家資格取得のための教育課程が1410時間と定められているので、残りの600時間の学習が各校のオリジナリティの見せ所となります。本校では上記のような資格取得の他にシャンプーやヘアアレンジの練習、コンテストへの出場、地域イベントへの出展等に取り組んでいます。
Q2. IBW美容専門学校の学生に人気の職業はどのようなものですか?
本校は美容専門学校ですので、ほとんどの学生が美容関連の職業に就職します。
大まかな内訳としては、美容師・ヘアメイクアーティストが70%、アイリスト(まつ毛)・アイブロー(まゆ毛)関連の仕事が24%、その他(ネイル関連、ブライダル関連、和装(着付け)関連)が6%となります。
Q3. IBW美容専門学校の学生が企業に対して求めていることTOP3を教えてください
第1位:人間関係
下積みや分業制など何かと内部の先輩・後輩との関わりが多くなるのが美容業界。人間関係(職場環境)の良さはこれから就職する学生たちにとって重要なチェックポイントのようです。
第2位:給料
一人前の美容師ともなれば、自身のスキルを用い、それこそカリスマ美容師と呼ばれるほどの所得も期待できる職業ですが、下積み時代はそう甘くありません。そのため、初任給や下積み時代の給与を気にしている学生は多くいます。
第3位:休日
かつては、業界スタンダードとして「月曜日と第2・3火曜日」を定休日と設定していたお店が多かったですが、近年は営業形態や働き方の多様化により、様々な営業・勤務体系があります。しっかり休みを取りたい子、バリバリ働きたい子等、自身の就職先を考える際に休暇制度を確認する学生も多く見られます。
Q4. IBW美容専門学校の学生の県内外への就職割合を教えてください
直近のデータでは、県外:約60%、県内:約40%となります。かつてはほぼすべての学生が和歌山県内に就職していましたが、近年では県外就職と県内就職が半分半分程度であることが多いです。
県外就職者の多くは大阪の南部エリアに就職しますが、「この店で働きたい!この人になりたい!」と遠方地に就職される学生もいます。
Q5. 就活担当の先生から見た、IBW美容専門学校の学生が県内外に就職する理由はどういったものでしょうか?
県内に就職する理由:
本校には奨学金で通っている学生が多くいます。いざ就職となると、その返済が始まります。また、奨学金の返済がなかったとしても、将来、自分のお店を持ちたいとお金を貯める学生もいます。そんな学生を中心に、実家から通える職場ということで県内(地元)に就職されることが多いです。
違う視点からですと、下積み時代の業務内容はどこで働いてもそんなに大きく変わらないということもあるかと思います。そんなに変わらないのであれば、下積み時代にわざわざ他府県に行く必要はないと考える学生もいます。
県外に就職する理由:
こちらは、先ほども述べた通り、「この店で働きたい!この人になりたい!」という理由が多いです。特に近年は、就職先の探し方が大きく変化しており、InstagramやYouTubeを中心としたSNSで検索し、気になるお店や将来の先輩・師匠となる人物を見つけていくというのが主流になっています。そうすると必然的に見つけたお店や人物が県外であることが多くなってきます。
~コラム~
IBWってなによ?
IBW美容専門学校は1955年に創立され、当時の校名は和歌山県美容専門学校でした。その後、時代とともに変化を積み重ねながら、今のIBW美容専門学校になったわけですが、皆さま、IBWが何を表しているかご存知でしょうか??
⇒正解は、「Institute of Beauty in Wakayama」です。
今も昔も和歌山を代表する美容専門学校として最前線を邁進している感じが伝わりますね!
Q6. 学生の就活に有利になるような学校PRをお願いします
IBW美容専門学校は
<<全員が国家資格を取得し、全員が卒業し、全員が就職する>>
をあたりまえにできる学校
学生本人の頑張りはもちろんですが、教職員、時には保護者も巻き込み手厚いサポートと成長の機会の提供し、社会を生き抜く力をつけてもらえる教育を心がけています。
私たち教職員は、「人が成長する瞬間=心が動く瞬間」と考えています。例えば、学生が課題や試験、ヘアデザインのイベント等に向け勉強や準備を頑張ったとします。その過程ももちろん、成長の機会ではあるのですが、いざ本番を終え、その結果に一喜一憂する瞬間にこそ人の成長があると考えます。(喜び(合格や成功)は、これまでの努力に対する肯定と自信につながります。憂い(不合格や失敗)は、次へと進むバネになります。)そのため、私たち教職員はこのような体験をできるだけたくさん、その学生に適した形で提供できるよう努力・計画しています。
Q7. 就活担当の先生から見て、和歌山の企業(和歌山就職)に求めることはなんでしょうか?
(どうすれば県内企業に就職する・興味を示す学生が増えると思いますか?)
巣立っていく卒業生を受け持った教職員からのお願いになりますが、しっかりかまってあげてほしい、かわいがってあげてほしいというのが思いになります。
卒業生はプロになったとはいえまだまだ初心者です。本校で学んだ内容を知ってはいるものの、それができるかといわれるとなかなか難しく、また、求められるレベルもお客さまに満足いただき対価をもらえるところとなるとなおさらです。なので、しっかりサポートしていただき、「知っている」から「できる」に育ててあげて欲しいです。
また、時代に即した育成と雇用をお願いしたいです。美容業界にはまだまだ師匠と弟子のような関係や、若手=丁稚奉公のような感覚が残っている部分があります。偉大な先人たちが生まれた古き良きシステムを完全否定するわけではありませんが、アップデートすべきところはアップデートしていただけると我が子同然の卒業生を送り出す身としては安心できます。
貴重なお話、ありがとうございました。以上で、「~おしえて!就活世代の今~」IBW美容専門学校編を終了させていただきます。
次回の記事もお楽しみに~!
【今回の取材先情報】
学校名:IBW美容専門学校
電話番号: 073-433-1828(代)
住所:和歌山県和歌山市南汀丁29
HP URL: https://www.ibw.ac.jp