和歌山市の観光名所や、和歌山市の歴史を感じながら、休日を過ごせるスポットを紹介していきます。
長い歴史を誇る街である和歌山市から、今回は和歌山城周辺の名所についてご紹介します。
和歌山城周辺は、戦国時代末期に虎伏山に和歌山城が築城されてから、江戸時代にかけて開発され、整備されてきました。その後、明治以降の変動、戦後の開発などを経て現在の街並みとなっています。
例えば、和歌山城から南に下ると「寺町通り」という道路がありますが、これは江戸時代に点在していた寺院をこの付近に集めて移転させたことがその由来となっています。寺町通りには現在も多くの寺院がありますが、その中に「無量光寺」があります。この、和歌山市保健所の向かいにある無量光寺には、頭だけの大きな仏像「首大仏様(おぼとけさま)」があります。今に伝わるものは、1840年ころ、鎌倉の大仏さまを目標にまずはお首だけを、ということでつくられたものです。
和歌山城周辺といえば、岡公園があることは和歌山に住む人ならだれでも知っていると思いますが、岡公園に何があるかはあまり知られていないのではないでしょうか。現在の岡公園は中央に大きな山のような滑り台があり、多くの親子が遊んでいる親しみのある公園です。また、数年前にはゲームアプリ「ポケモンGO」の「ポケストップ」となったために昼夜を問わず大勢の人が集まっていたこともありました。
しかしこのように誰でも出入りができるようになったのは実は明治期以降のことで、江戸時代までは、公園内の岩山から和歌山城内を覗き見ることができるために、入ることが禁じられていたそうです。この岩山は和歌山城の石垣を造る際の石切場でもあり、現在もその跡が一部に残っています。
和歌山市を走っていたSL 市電 公園奥にある武徳殿と磨崖碑
最後に、和歌山城周辺といえば県庁前交差点に八代将軍徳川吉宗の銅像があります。大河ドラマが放送された1995年に置かれたものですが、毎年夏になると吉宗像が救命胴衣を着て水難事故防止へのPRがされており、道行く人の目を引いています。
次回は、和歌山城についてご紹介させていただきます。是非ご覧ください。