本年度は和歌山市の魅力を再発見する特集として、和歌山市に長年根付いた創業100年を超える企業さまにお話を伺います。 前回に引き続き「株式会社花安」にわとらんがお邪魔し、会長である有田耕一郎さまにお話をお伺いしました。
和歌山市で事業していく中で、どのように根付いてきたか教えてほしいらん♪
私が継いで10年くらい経ったころ、私が音頭を取って和歌山の同業者が加入する組合を作りました。品質や金額などもバラバラだった時代に、これらを協定し、団結してやってきました。もちろん同じ地域内の同業者ですので、商売敵としてケンカになることもありましたが、例えば母の日にはトラックに花を積んで市内を回って販売するなど、同業者が共同で大々的にキャンペーンを行うなどして業界全体を盛り上げてきました。私としては皆さまが喜んでくれていたと思います。
また、先ほども申し上げたように、時代に合わせて率先して新しいことを取り入れてきたということが大きかったと思います。45年ほど前に、妻がフラワーデザインをしたいと提案しましたので、東京に勉強に行ってもらい、教室を開きました。フラワーデザイン教室を開いたのは和歌山でも初めてだったのではないでしょうか。ブームの時は100名くらいの生徒さんが来てくれましたし、今は娘が後を継いで教えています。
花の使い方が時代に合わせて変わっていく中で、積極的に営業活動してお得意さまを獲得するための努力をしてきました。
会社を長く続けて来た中で大事にしてきたことや努力してきたことを教えてほしいらん♪
モットーは、「信用」です。お客様に対して信用していただくことを第1に大事にしています。そして、「自信」です。自信を持って良いと思ったものを仕入れるからこそ、自信をもってお客様に販売することができます。だからこそ、お客様からも、「花安さんで買うだけの値打ちがある」と言ってもらえます。3つ目に「継続」です。今は息子が5代目として経営しており、6代目になる孫も会社に入ってくれています。
私自身、自ら、花の市場に夜中から行って、その時期その時期でどこの産地のどの花がよいか、良いものを目利きして仕入れ、自信をもって販売してきました。今はインターネットでの仕入れもありますが、やって良かったと思うことはこれからの経営の中でも受け継いでいってほしいと思います。
次回も「株式会社花安」の特集を掲載します。是非ご覧ください。
第1回はこちら https://www.wakayama-jc.net/?p=6998
第3回はこちら https://www.wakayama-jc.net/?p=7150