Q1.就活に有利になるような特別なカリキュラムはありますか?
当校は留学生に日本語を教える日本語学校です。年度によって入学してくる学生の属性にばらつきがあり、進路も様々ですので、それぞれの個人にあった指導を心掛けています。今年度(2024年度)は、春と秋に「就職対策授業」として、希望者に課外授業を行っています。
また、今年度より、日本事情など地理、歴史、公民の授業を行い、より日本のルールなどを学んでいただく授業を実施しています。
➡「就職対策授業」とは具体的にどのようなことですか?
具体的には、日本での就職活動に必要な知識とスキルを提供しています。この授業では、日本の就業事情やビジネスマナーを学び、履歴書の作成方法や面接の練習を通じて、実践的なスキルを身につけます。
Q2.そのカリキュラムはどういった点が就活に有利になりますか?
外国人と日本人の就職活動の仕方は大きく異なりますので、日本人の学生に交じって就職活動を行う際に、戸惑うことが少なくなると考えています。また、留学生にとって外国である日本での就職活動には多くの不安が伴うので、就職の悩みを聞いてもらえるタイミングがあることは、心の負担を和らげると思っています。
Q3.学生に人気の職業はどのような職業ですか?
外国人はまず、ビザが無いと就業できませんので、各学生のバックグラウンドに合致した職業を選びます。人気のある職業としては、英語を活かせるホテル宿泊業や貿易関係、英語教育関連が挙げられます。また、専門性を持った技術職にも高い関心が寄せられています。
Q4.学生が企業に対して求めていること3選を教えてください
学生たちが企業に求める条件には以下の3つがあげられます。
- 給与の良さ
- VISAサポートの充実
- 正当な評価
Q5.県内・県外に就職する学生の割合を教えてください
県内就職はほぼありません。ほとんどが県外就職です。
Q6.担当者様が考える県内・県外に就職する理由とはどのようなものが考えられますか?
県内就職 ⇒ 和歌山県内での就職は、ほぼなく限られた紹介案件を通じて行われることが一般的です。一方で、地域の企業や行政との連携が進めば、県内就職の機会をさらに拡大できる可能性があります。
県外就職 ⇒ 学生たちにとって、日本全体が「国外」と同じ感覚であるため、勤務地に対するこだわりは少なく、希望する企業や内定を受けた企業の所在地に移動することが一般的です。
Q7.就活に有利になるような学校のPRをしてください
≪日本語教育の取り組み≫ 当校には約145名の学生が在籍しており、彼らの出身国はミャンマー、ベトナム、インドネシア、中国、モンゴルなど多岐にわたります。日本語教育では、学生の日本語能力に応じて8つのクラスに分け、個々のスキルや目標に応じた教育を実施しています。また、4月入学(2年コース)、7月入学(1年9カ月コース)、10月入学(1年6カ月コース)といった柔軟な学習期間を提供し、さまざまなニーズに対応しています。
≪未来をつくる人財育成≫ 私たちは、多文化共生を目指し、地域と世界をつなぐ架け橋となる人財を育成しています。学生たちが日本社会で成長し、新たな価値を創出する未来を一緒に築いていきましょう。
Q8.和歌山の企業に求めることはなんですか?
和歌山グローバルビジネスカレッジでは、地域社会や企業に対して、外国人に対する理解を深めてもらうことを期待しています。具体的には、外国人学生に適した環境づくりや、正当な評価基準の導入を求めています。和歌山との連携を強化することで、学生が地元で活躍する機会を増やせると考えています。
貴重なお話、ありがとうございました。以上で、「~おしえて!就活世代の今~」和歌山グローバルビジネスカレッジ編を終了させていただきます。
【今回の取材先情報】
学校名:和歌山グローバルビジネスカレッジ
電話番号: 073-432-8699(代)
住所:和歌山県和歌山市駿河町21番地
HP URL: https://www.wcgb.ac.jp/