理事長所信

一般社団法人 和歌山青年会議所

第61代理事長

水野 孝彦

“一徳一心”

~高い志と熱い想いを胸に~

想いが人を強くして志が人を成長させる

笑顔溢れる和歌山の創造へ

はじめに

幼い頃、祖父から教えてもらった言葉の一つに「社会正義」という言葉があります。言葉の意味を理解出来ない私に祖父は「人を信じて人のために自分が努力することだ」と教えてくれました。祖父から私の世代まで警備業を営み、人々の暮らしを見守りながら、地域の安全に寄与する仕事をさせていただいています。私の仕事は、地域の活力なくして成り立ちません。店が増え道路も拡張され様々なイベントが開催されるからこそ、私の仕事に繋がるのです。つまり、祖父から三代にわたって地域の人々に生かされてきたのです。現在我々が住み暮らす和歌山市はどうでしょうか。多くの地方都市と同じように人口減少、中心市街地の空洞化など、様々な問題や課題が山積し低迷しています。この現状を打破するには、今をどのように捉え、何が必要か的確に判断し、行動するべきだと考えます。そして、物事を成し遂げていくために重要なことは、向上と進化に対する手段であります。向上もしくは進化したければ、手段を無視することは出来ません。偶然が導き出す手段もあります。だが偶然に継続力はありません。何年、何十年と進化を継続したいのであれば、手段の順番を間違ってはいけません。その手段とは、問題となる情報を収集する力と、収集した情報を分析する力、そして数多くある選択肢の中から正しい答えを見つける力です。今こそ、一人ひとりが高い志と熱い想いを胸に行動を起こすことが、地域の明るい未来の糧となり、次世代へとたくましく成長させることに繋がると私は強く想うのです。

 

「ひと」が「まち」を創る

「まち」の活力を生み出すのは人であります。我々の愛する和歌山市でも、一昔前は中心市街地にも多くの人が溢れ活気に満ちていたと聞きます。しかし、現在多くの地方都市と同じように中心市街地は元気が無く、和歌山市全体も人口減少などにより低迷を続けています。「和歌山には何もない。」「どうせ無理。」など、人から聞くこともあります。市民は自信を失っているのではないでしょうか。しかし、和歌山市には魅力的な地域資源があるはずです。また、いろいろな市民団体が自分たちで中心市街地の賑わいを創り出したり、魅力ある「まち」に変える運動を起こしたり、明るい光も見えてきているのです。今こそ、地域のまちづくり運動の主人公である、我々和歌山青年会議所が率先して各市民団体をまとめ、地域の魅力を伝えることで、中心市街地に人の往来を復活させ、市民に自信を取り戻してもらえる60周年事業を展開してまいります。さらに、多くの市民や行政にご協力いただくことによって、一過性ではなく持続可能なまちづくり運動を目指します。

また、和歌山青年会議所の伝統事業であるアゼリア賞も魅力的なまちを創るためには欠かせません。和歌山の文化や芸術の振興に寄与している「ひと」であるアゼリア賞受賞者を、我々が力強く後押しすることにより、地域文化の成熟度向上の一翼を担います。地域の暮らしに根付く生活文化こそが、地域の大いなる魅力となるのです。

「ひと」が道を創る

本年和歌山青年会議所は創立60周年を迎えます。長い間、地域に必要とされてきたからこそ、光り輝き続けてきました。この節目を良い契機として、先輩たちが地域のために流した汗を見つめ直すことが必要です。60周年記念式典は、華やかな御礼の場だけにとどまらず、これまで地域とともに歩んできた和歌山青年会議所運動の軌跡を特別会員と現役会員がともに振り返ります。さらに、先輩方の想いを受け継ぎ、現役会員が今一度自分たちの運動が地域に不可欠であると再認識し、さらなる運動発信の活力としてまいります。また、大会テーマを通じて我々の運動を力強く発信することにより、これまで以上に青年会議所の価値向上に寄与し、より一層の運動推進の一助としてまいります。

これまで、和歌山青年会議所の運動は、多くの同志により幅広く展開してきました。運動の源になるのは会員の数という側面もあります。しかし、少子高齢化の進む現在においては、会員数の増加だけに特化するのではなく、新たに同志として参画してくれる個々の力にも気を配る必要があります。次世代に繋いでいくためにも、私たち一人ひとりが決断力・行動力に溢れていることを地域に浸透させ、青年会議所の意義や運動を伝播し、共鳴する同志の獲得に邁進してまいります。

人が困難なことに遭遇し、その困難に打ち勝つことができるのは、信じる心があるからです。会員開発委員会では、多くの仲間と困難に向き合うJC運動を通じて、若い会員の信じる心を育みます。「ひとを信じてまちを想う」会員の研鑽こそが、明日の和歌山青年会議所を創ると信じています。自分自身を信じ、和歌山市を信じて躍動することにより、会員が地域のリーダーに成長し、活気ある和歌山市に繋がります。

「人を磨けるのは人しかありません。」

多くの個性溢れる地域リーダーである会員にもまれ、成長できることが青年会議所の大きな魅力です。目まぐるしく時代が移り変わる現在は、立ち止まることなく常に成長し続けることが必要とされています。そのためには、自らが変化を恐れず率先して行動を起こしていかなければなりません。強い意志を持ち、自己を研鑽し、学び続けることで目的を完遂する力を得ることが出来ます。人は機会により気付きを得て、自らの付加価値を高めることが出来ます。国内はもとより、世界で活躍している方々から経験を学び、大いなる刺激を受けて、自分自身を変えていけるような学びの場、日本人としての「美徳や社会正義」を呼び起こす学びの場を設け、会員が大きく成長できる機会を提供します。

 

徳のある「ひと」へ

古来より、人は人を信じて支え合ってきました。信じることは形あるモノではなく、形なきモノを重んじる文化であります。日本語にも多くの形なきモノを大切にする言葉があります。例えば、「いただきます・ごちそうさま」など形なきモノを大切にして、形あるモノにも価値観を生み出してきました。今、世界からは、自然災害時の日本人の他を慮る行いなど「日本の心」が大きな尊敬を集めています。我々はその心を大切に受け継ぎ、目まぐるしく移り変わる時代に流されず、行いの拠り所にしていかなければなりません。

日本を取り巻く世界情勢は、日に日に変化しています。今そこにある危機だけではなく、将来危惧されている諸問題に備えるためにも、青年会議所間の民間交流は大きな意味を持ちます。価値観の違う者同士が自分の価値観ばかりを優先するのではなく、互いを尊重して心ある態度で向き合うことが重要です。日本人の心を大切にして交流することにより、真の国際感覚を備えるとともに、日本人の素晴らしさを発信してまいります。この民間交流で思想・文化の違いなどを乗り越えて、一人ひとりが深い友情を育むことにより、相互理解を可能にし、あらゆる問題解決の懸け橋となると確信します。

「ひと」が組織を創る

本年度は、より地域に信頼される組織として飛躍してまいります。60周年記念事業を始めとする我々の運動を通じて和歌山青年会議所の魅力を最大限に発信し、地域と共鳴することにより、地域市民と共感する強固な組織となります。そのためにも事業などの広報活動は重要です。「徳」や「心」に重点を置き、ホームページ・SNSなど様々な媒体を駆使しながら、広く地域にうったえかけていきます。

そして、地域に活力を与える事業や新たな組織形態へ果敢に挑戦するためにも、財政面だけではなく、法令遵守並びに運用方針など厳正な精査を行ってまいります。厳格に会議体を導いていくことにより、会員の意識向上に寄与し、この先も末永く続いていく強固な組織となるように取り組んでまいります。

また、日本青年会議所の各種大会に参画することにより、和歌山市の魅力や強みを広く伝播するとともに、会員の意識高揚を促して、和歌山青年会議所の存在意義を確固たるものにしてまいります。

さらに、本年は和歌山ブロック協議会が主催する和歌山ブロック大会を主管いたします。和歌山市の発展には、和歌山県全体の発展が欠かせません。和歌山市の魅力、和歌山県の魅力、この二つを組み合わせ、ともに成長する道を県内の青年会議所の同志とともに心ひとつに進めてまいります。

結びに

 人は、決断する生き物です。何かを決断することは、何かを犠牲にすることでもあります。何を決断するか、何を犠牲にするかにより、人の道は決まります。今こそ、創始の精神に立ち返り、先人たちが築いてきた道を次世代に引き継ぐために、我々が高い志と熱い想いを胸に率先して行動していくことが求められています。JC道を切り開くためには、覚悟が必要です。覚悟のうえに、一途さも必要です。一途に歩むことで、今の時代に求められる徳が備わります。形あるモノは、儚く消え去る運命であるからこそ、形なきモノである自己成長こそが、次の時代を切り拓くカギとなります。自己成長を求め、人生最高の喜びとともに、道を翔け抜けて次世代に歩んでいきましょう。経験が人を創り変えるはずです。投げ出さず、挑戦を続ける姿は人々の生きる希望となるはずです。我々が時代を求めるのではなく、時代が青年会議所を求めているからです。次の時代に素晴らしい夢を架けて笑顔溢れる和歌山へ導くのは、和歌山青年会議所メンバーの使命であり責務であります。

「今こそ翔け抜けよう!未来ある和歌山を創るために」

一般社団法人 和歌山青年会議所

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